2016年 12月 27日
年越しが青春だった頃 |
若い頃は年末が近づくと、今年はどこで「年越し」するか仲間内で話題になったものでした。いわゆる旅仲間に限ったことなんですが、正月休みは絶好の旅のチャンスでもありますから、懇意にしているユースホステルでの年越しが、毎年の恒例行事となっていたのです。そして、そのような旅人は決して少ない数ではありませんでした。夜の札幌駅ホーム、真冬でも夜行急行の自由席乗車口には、何時間も前からザックを背負ったグループが何組も陣取ってましたし、カメラを構えた一人旅の鉄道少年もよく見かけました。 昔の時刻表を開くと、数字の羅列の中に当時の情景が呼び起こされます。
よく「年越し」したのは道東エリアのユースホステル。缶ビールと北海珍味を携えて、夜行急行の「大雪」や「まりも」の自由席に身を置いていると、20代前半の青年でもちょっとしたオヤジ気分を味わえたものでした。まあ、今となっては正真正銘のオヤジになってしまったわけですが、もちろんこんなオヤジ気分なら今でも大歓迎です。
by otokoyama1an
| 2016-12-27 11:30
| 国鉄時代
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