2017年 06月 14日
あの頃はオホーツク4号だった |
今から20年ほど前の網走駅と『オホーツク』。

当時の網走駅はキオスクを併設した待合室といい、ホームからも改札外からも利用できる立ち食いそばのスタンドがあったり、古き良き時代の駅の雰囲気に旅心をくすぐられたものでした。
駅の至近には旅人が寛げる喫茶店もあって、夜行に乗る前など時間潰しに重宝したものです。「麗門亭」や「あんじろ」と聞いて、旅人が残した定期券など、壁一面にビッシリ貼られた光景を目に浮かべるご同輩も多いことでしょう。

『オホーツク4号』は旭川で急行『天北』(後の『サロベツ』)に絶妙な接続だったから、1日で網走エリアから稚内エリアへの移動も可能だったんですね。小清水で別れた顔ぶれとモシリパで再会、なんてエピソードもワイド周遊券時代にはよく聞かれたものでした。
そういえば1993年の年明けだったと思うんですが、網走から乗った『オホーツク4号』で、作家の宮脇俊三さんに偶然出会ったことがあります。宮脇さんは奥様と私用の旅行中とのことで、グリーン車に座っていらっしゃったんですが、「一人だったら、こんな上等な席には乗らないんですけどね」と、独特の口調で訥々と話されていたのが印象的でした。

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by otokoyama1an
| 2017-06-14 22:00
| キハ183系
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