2018年 11月 15日
ゆっくり、のんびり、卒業旅行 |
駅の旅行センターの前を通ると、「卒業旅行」の文字がチラホラと。もうそんなシーズンなんですね。ヨーロッパやアジアの観光地の写真が添えてあるのは時代ですが、高校生くらいだと函館と湯の川温泉のパックなどが人気あるようで、何だかホッとさせられます。
我々の時代は「卒業旅行」という言葉自体、存在したかどうか定かではないのですが、ちょうど大学入学前の春休みに「卒業旅行」らしい旅に出ました。
同じ高校のテツ友と東北ワイド周遊券を使って1週間ほどの汽車旅。あれ?北海道じゃないの?と思われるかもしれませんが、この旅の主な目的は東北各地に残っていた客車鈍行。国鉄から客車鈍行が一掃された昭和60年3月14日ダイヤ改正を目前に控え、今風に言えば葬式鉄を兼ねた「卒業旅行」だったわけです。
車中では高校の思い出話や気になる女子のことなんかを語り合い、まさに青春していたワケですが、そこはテツ同士。窓の外を『はつかり』がすれ違えば「あっ!ゴッパーサンだ」とすぐ本業に引き戻されるのはテツのサガですね。
この旅では板谷峠、羽越本線などで客車鈍行を堪能しました。一部はすでに50系レッドトレイン化されていましたが、それでも現在の701系に比べたら・・・
あれから33年。今でもこうして断片的ではあるけれど当時のシーンが脳裏に浮かんでくるのは、それだけ思い出深い旅だったということですね。すでに人生の折り返し点を過ぎた今、旅に出て良かったと思えるような情景を心に刻み込んでいけると良いなあ。
by otokoyama1an
| 2018-11-15 20:30
| 国鉄時代
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