のみてつ東奔北走

観光列車モニター備忘録

週末の観光列車モニターツアー（Bコース）を終えて、心地よい疲労感と充実感が身体を支配しています。

旅の途中に思いのまま綴った備忘録から。

【1日目】

道の駅おびら。旭川駅から意外と距離がある（高速道経由）。恵比島（明日萌）あたりでトイレ休憩があっても良かった。

昼食はサンセットプラザ羽幌。甘エビづくしは参加者から好評。但し配膳に時間かかりすぎ（1～2人前ずつテーブルに運ぶため）。検討の余地あり。

サロベツ湿原センター。木道の施設に気づかず時間切れで散策できない参加者がいた。予めバス車中で木道散策について触れておいても良かったかも。

こうほねの家。日没後の到着だが残照の利尻富士の眺めは圧巻。

ドーミーイン稚内。大浴場（露天あり）は朝まで利用可。朝食バイキングは海産物が豊富で味も良い。朝食会場はさほどの混雑なし。

【2日目】

ノースレインボーエクスプレス。1992年デビューの車両だが古さは感じさせない。観光列車として充分通用する。参加人数に対して座席に余裕があるのも良い。観光にデジカメやスマホは必須だから各座席に充電用コンセントがあれば便利。

本物のトナカイがホームにいた幌延駅。こういうサプライズは大歓迎。

ご当地入場券。立ち寄り先が駅→存在さえ知らなかった参加者たちも口コミで買い求める→結果として増収に繋がる。鉄道ファンのコレクションというより旅の記念として購入する一般人が多いように感じた。

筬島駅での長時間停車。駅前では振る舞い蕎麦。時刻表を気にせずこうした小駅に降り立てるのも観光列車ならでは。

音威子府駅の立ち食い蕎麦。団体が一気に押し寄せたらどうなることかと心配したが、テキパキとお客を捌く父さん母さん素晴らしい。

昼食は箱詰め弁当（道北の地産品を使用）ペットボトル緑茶付き。なかなかのボリューム。おかげで立ち食い蕎麦の混雑を緩和したのかも。

和寒駅。駅から至近の交流施設で地産野菜等の販売。安くてモノも良さそうだがイモやダイコンを持ち帰るとなると躊躇する。マイカーならトランクに載せればOKだけど...こればかりは列車の旅の弱点かも。

塩狩駅。2日目の圧巻はやっぱりこの駅。三浦綾子さんの小説「塩狩峠」の舞台に列車で訪れることに価値がある。いま登ってきた線路を客車が暴走したのかと、身を以って実感できるからだ。

北海道観光列車と塩狩駅

土日に1泊2日で「北海道観光列車モニターツアー」に参加してきました。巷では「ニセコエクスプレス」ラストランで話題もちきりのようですが、こちらの使用車両は「ノースレインボーエクスプレス」。ツアーBコースへの参加だったので、稚内から旭川までリゾートトレインの旅を堪能しました。

途中の主だった駅で停車するごとに、地元の人たちの心温まるお出迎えを受けたわけですが、自分的に最も思い入れがあったのがこの塩狩駅。こんな山間の小駅に、5両編成のリゾートトレインが長時間停車すること自体すごいです。停車中は車外に出て、駅や周辺を散策することが出来るのも観光列車ならではのメリットですね。

ここ塩狩は、ワイド周遊券世代の旅好きにとって忘れられない駅でもあります。かつて駅から歩いて5分ほどのところに「塩狩温泉ユースホステル」があって、旅館併設のユースだったからとにかく広い大浴場、それも温泉に浸かれたのです。一般的にユースの風呂は2～3人も入れば飽和状態のところがほとんどだったから、塩狩温泉はホステラーに“リハビリユース”と呼ばれ広く親しまれました。夕食は泊まり合わせたホステラー同士でジンギスカンを囲むのが定番。当時のユースとしては珍しく、館内の自販機で缶ビールを買うことも出来たのでした。

そんな30年以上も昔の記憶を辿りながら、当時と変わらぬ駅舎の佇まいを眺めるのは良いものです。15年ぶりに訪れた稚内といい、今回の観光列車の旅は、自分的に過去と現在を紡ぐ旅でもあったような気がします。

北海道観光列車の詳細については 北海道庁のHP をご参照ください。

大人の鉄道博物館

週末の帰省で訪れた大宮の鉄道博物館。子供は新幹線や特急電車に目を輝かせますが、親父が惹かれるのは焦げ茶色が凛々しい古い車両群。木目ニス塗りの内装、染み込んだ油の匂い。たとえ現役時代を知らなくても、ぼんやり灯る白熱灯の車内に身を置いていると、まるで時間が止まったような錯覚を覚えます。

ハニフ1形客車（デ963形電車）。1904年製造。中央線の前身、甲武鉄道初期に活躍した電車。2007年、保存先の松本電鉄･新村車庫から鉄道博物館に搬入されました。

ナデ6141号電車。1914年製造。今年9月に国指定重要文化財に指定。鉄道記念物。国産最古のボギー台車を履いた電車として知られています。

クモハ40形電車。1936年製造。戦前を代表する通勤型電車。これは現役時代の晩年に何度か乗車した経験があるので懐かしい。

キハ41300形気動車。1934年製造。国鉄で初めて量産された気動車。廃車後は筑波鉄道など地方私鉄でも活躍しました。

開拓使号客車（コトク5010形）。1880年製造。鉄道記念物。はるばる北海道から来たんだから、これはハズせない。北海道初の鉄道、幌内鉄道で使用。小樽総合博物館の「静号」はじめアメリカンスタイルの蒸気機関車とコンビを組んで活躍したのは言わずもがなですね。

桃山式の荘厳な内装を誇るマイテ39形一等展望車が佇む光景。これからの鉄道の歴史の中で、再びこのような黄金期が訪れることを切に願っています。

H5系の走りに札幌開業を想う

週末は埼玉の実家に帰省してきました。前回のH5系乗車は昼の『はやぶさ22号』でしたが、今回は朝イチの『はやぶさ10号』を選択。この方が向こうでの滞在時間を少しでも長く取れますから。

札幌～函館の夜行列車がない現状では、夜行バスに頼るか函館に1泊せざるを得ない。『はやぶさ10号』の旅は函館6時01分発『はこだてライナー』から始まります。

H5系とは1年半ぶりの再会。前回乗車はH3編成でしたが、今回はトップナンバーH1編成に当たりました。

北海道新幹線区間はお世辞にも盛況とは言えない乗車率。それでも木古内や奥津軽いまべつでは予想以上に乗客が多くて意外な感じ。

乗客の入れ替えが目立った盛岡では恒例の儀式。E6系『こまち10号』を後部に連結します。

盛岡から宇都宮までの区間は最高320km/h運転。早速スピードメーターのアプリで確認したら、なんと速度超過(笑)

それにしてもH5系は各座席に設置されたコンセント挿し込みが何より便利ですね。快速『エアポート』のUシートにも派生させてほしいものです。

今回は終着まで行かず大宮で下車。新函館北斗からの4時間03分は、あっという間とは言わないまでも“普通に移動する”には及第点だと思います（感覚的にも）。

今後は青函トンネル区間のスピードアップやJR東の次世代型車両「ALFA-X」開発など期待が持てますが、そのためにも札幌駅ホーム策定に本気で取り組まないと、時代にどんどん取り残されていく...320km/hで流れる車窓を眺めながら、そう強く感じたのでした。

新幹線が身近な人、そうでない人

【鉄道ニュース週報】北海道新幹線札幌駅に再び地下ホーム案、いつまで揉めるつもりか
関東や関西に住む同世代以下の人であれば、生まれた時から新幹線は身近な存在だったわけで、僕も向こうで過ごした27年間、中学・高校の修学旅行も、社会人になってからの出張も新幹線がほとんどだったから、あって当たり前の存在に感じていました。
故に中央の視点だけでこの問題を捉えようとするのは、なかなか難しい。
札幌駅ホーム案策定に関わっている人の中にも、“個人的”に「北海道に新幹線が必要」と考えている人がどれだけいるだろうか？
札幌駅のホーム策定がうまく進まないのも「仕事だからやってるけど、生まれてこのかた必要とも考えてなかったものを造れと言われてもなあ」という、根本的なところに見えない要因があるような気がしてならないのです。

2017年の鉄道の日

せっかくの鉄道の日なのでちょこっと撮影。

近所の“いつもの陸橋”から。手稲山も防風林も徐々に赤みがかってきています。

さて来週は埼玉帰省、再来週は観光列車モニターツアーと、今月後半は鉄分過剰な日々が続きそう。ということで、鉄道の日の今日は自宅で時刻表を眺めながらノンビリと過ごしてます。

10月9日は東急の日

通販で購入したバスコレが到着。

今日は「東急の日」。無料フリー切符が配布された池上線はエライことになっていたようですね。京急と同じくらい好ましい東急なので（というか関東の私鉄は全般的に好き）、Nゲージの電車と並べて記念撮影してきました。

再来週の上京では5050系と8500系に乗車してくる予定です。

ペンギンとモモンガが出会う10月

最近は首都圏にKitacaを持参しても、あまり不自由することがなくなりました。だから今月の帰省でも持参するのはKitaca。以前はPASMO対応のコインロッカーでハジかれたり、多摩都市モノレールの自動改札が非対応だったりと、アウェイの身を思い知らされたものです。（多摩都市モノレールは今でもそうかな？）
札幌駅ではそこかしこでSuicaキャラクターのペンギンを目にするんだけど、さすがに東京でモモンガを見ることはほとんどないですね。
東京駅のH5系、これもアウェイ。
H5系にモモンガラッピングがあれば目立つんだけどなぁ。
とりあえずうちの所有車で試してみるか(笑)